季節的には少し前の話になりますが、ダーチャで所有している山からマツタケが採れました。といっても、私達家族がその松茸を採ったわけではなく、ある面白い入札制度に基づく落札者の方が山に入って採ってきてくれたものをおすそ分けしていただいたのです。
その面白い入札制度とは、松茸の時期だけ所有者に関係なく山に入る権利を入札制度で決め、落札者だけが山に入って松茸を採れるようにするというものです。入札で得たお金はすべて村全体の収入となります。一方で、松茸を採る権利を有する落札者は、採れた松茸を自由に売買する権利があります。
これによって、毎年村には一定のお金が入り、落札者は年によっては1000万円(! でも、実話です)もの収益を得ることができるのです。
残念ながら、松茸は年によって収穫量が違うため、年によっては落札者の大赤字(数百万単位の・・・)になるこもあるようなのですが、一度でも当たりの年を体験してしまうと、ついつい毎年入札してしまうらしいです(笑)
一体いつからこのような制度があるのか分かりませんが、村にとっても、落札者にとっても夢のある面白いシステム、ちょっとした宝くじだなと思いました。
実はダーチャでは山をかなり所有しているのですが、実際にはほとんど使えていません。昔は自伐林業というか、自分たちで薪を切り出していた時期もあったのですが、今はほとんど手つかずです(ゆくゆくは自伐してみたいとも思いますが)。
今、日本ではこういう所有者はいるけど使われていない森林や耕作放棄地がたくさんあり、所有権がネックとなって活用が遅れていると聞きます。今回、この松茸の入札制度の話を聞いて、誰もがハッピーになれて、共有の財産が増える仕組みだと感じ、このような形で休眠されている森林や土地が活用されたら面白いなと感じました。
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